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動物・昆虫の文様の数々から!
= 動物・昆虫の文様の種類 =
虫類の文様が少ないきものの中でも、蝶は形が優しく、色が美しく、 | |
舞い飛ぶ姿の可憐さなどから、奈良時代以来、様々に文様化されてきました。 | |
揚羽蝶は有職文様のひとつで、平家ゆかりの家々の家紋としても知られています。 | |
また、能装束や江戸時代の小袖に多数用いられ、 | |
現代でも振袖から小紋、ゆかたや帯柄などに広く好まれています。 |
蜻蛉は古くあきづとよばれ、それが日本の古名になったように、 | |
古くから身近な昆虫でした。 | |
武士の間では勝虫、勝軍虫ともいい、武具の文様として用いられていました。 | |
能装束にも取り入れられています。 | |
夏のきものや帯に使われるほか絣柄にもあります。 |
鹿は古くから人間とのかかわりが深く、絵画に描かれてきました。 | |
日本でも銅鐸に見られ、正倉院の鹿草木纐纈屏風など染織品にも表されています。 | |
鹿文様の代表、名物裂の有栖川錦は、 | |
意匠化された直線的な表現の美しさが好まれ、 | |
服飾に広く使われています。 |
兎の文様は中国では古くから用いられ、 | |
日本でも玉虫厨子や天寿国繍帳にみられます。 | |
桃山時代、角倉了以が愛用したとされる名物裂角倉金欄は | |
別名・花兎金欄ともいわれ、その兎文はそのまま袋帯などの柄に写されています。 | |
唐草兎や月兎もあります。 |
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