着物仕立て基礎知識:豆知識 - 着物や着物お仕立てなら京都の古都へ

着物仕立て前に是非知ってもらいたい必要最小限の事柄 着物仕立て前に是非知ってもらいたい必要最小限の事柄

ご存知の方にとっつてはごく当り前のことであっても、あまり着物の事が分からない人にとっては何がなんだかさっぱり分からないーと言うのが現状じゃないでしょうか!
我々もこの業界に携わるも、普通に専門用語や用語言葉を発しておりますが、一般の方々に配慮した言葉使いや表現をしなければならないと、また、目で見て理解できるように視覚的に捉えられるようにしなければならないと痛感しております。 そう言う意味であえて最初にこの豆知識を載せることにしました。

着物仕立て前に行う前工程 [※] 着物仕立て前に行う前工程があります。 その[1] 新品反物からのお仕立ての場合

まずは、検反を行います。
検反
反物の染みや汚れ、あるいは染め飛びなどがないか検品します。 次に、湯のし行います。(小紋:附け下:お召しなど)
湯のし
簡単に言えば生地の縦糸、横糸を整頓させる役割があります。それにより生地のゆがみやねじれを防ぎます。
湯通し
大島紬、結城紬など糊が強めにのっている為、湯通しで落し生地を柔らかくするために行います。
その後、着物仕立てに要する附属品をそれぞれの仕立て品目に合わせて用意しなければなりません。 例えば袷仕立の小紋などは、胴裏:八掛、単衣仕立なら衿裏:背伏せと言ったように附属品を 揃えるわけです。 下記に必要な附属品を列挙しております。

着物仕立てまえに必要な附属品 [※] 着物仕立てまえに必要な附属品     » 詳しくは、こちら <別窓>

【※】附属品一覧 「 以下になります。」【※】
仕立方の種類附属品の種類備考
袷仕立胴裏:八掛(黒留袖:色留袖)ヒョク仕立てには、別にヒョク地が必要となります。   (留袖:色留袖)ヒヨク付、振袖、訪問着、色無地、冬喪服などは、基本的に共八掛と言って八掛がついています。    共八掛とは、訪問着の反物ならばもともと同じ生地で反物についています。    中には別八掛といって、反物の色目に合わせて別の八掛を用意しなければなりません。
単衣仕立衿裏:背伏せ居敷当てを付ける場合は、別途居敷当て生地がいります。
袷羽織仕立肩裏最近では長羽織が主流のようなので、肩裏は長尺物をお勧めします。
単衣羽織仕立肩当て:背伏せ肩当、肩すべりとも言いますが、表地が薄い場合は表に肩当生地がうつるのでお勧めはできません。
袷コート仕立コート裏最近では長コートが主流のようなので、コート裏は長尺物をお勧めします。
単衣コート仕立
肩当、肩すべりとも言いますが表地が薄い場合は表に肩当生地がうつるのでお勧めはできません。、
袷長襦袢仕立胴裏:半衿:衿芯えもん抜きを付けられる方も多いです。
無双長襦袢仕立半衿:衿芯無双仕立が現在では9割ぐらい占めています。居敷当てを付ける場合は、別途居敷当て生地がいります。
単衣長襦袢仕立半衿:衿芯居敷当てを付ける場合は、別途居敷当て生地がいります。

※男物も基本的には、上記一覧とほぼ同様です。※

着物仕立てまえに必要な附属品 [*] 着物仕立て前に行う前工程があります。 その[2] 着物、あるいは洗張りされた反物からのお仕立ての場合

まずは、洗張りを行います。
洗張り
着物を解いてもともとの反物の状態にする為、各部(袖:身頃:衿など)をつなぎ合わせて元の反物の状態に戻します。 そして、専用の洗剤で水洗いをします。
洗張りで落ちない染みや汚れも有ります。そんな場合には、洗張りとは別に染み、汚れ落しの作業に入ります。 (洗張りとは別に料金が掛かります。)  その後は、反物からの仕立同様、再度検反を行い仕立てに入ります。 附属品については、仕立て品目にもともと付いている物を使用します。 もともとの附属品が使えない場合は取り替えることになります。 

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